コンテンツ海外流通促進機構がGoogleのTCRPパートナーに…著作権侵害サイト表示停止を迅速化

国内のコンテンツ権利者団体である一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、2014年11月に検索エンジン運営の大手Google. Inc.が提供するTrusted Copyright Removal Program for Web Search(TCRP)のパートナーとなった。
TCRPパートナーは、著作権者として正確な通知を提出している権利者であることを承認するものである。パートナーになることで、権利侵害が明らかなウェブサイトのURLの検索結果からの削除要請を迅速に行うことが可能になる。

CODAは、音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲームなどの日本コンテンツ産業の海外展開促進を目的に設立されている。国内外の著作権関連団体やコンテンツ企業、さらに経済産業省文化庁などと連携を取りながら、海外における海賊版対策など進めている。
海賊版ソフトなど対策で2002年より活動してきたが、近年は、インターネット上での侵害行為対策に力をいれている。今回のGoogle. Inc.との取り組みもその一環だ。

インターネット上では、映像、音楽、マンガなど日本のコンテンツが多く違法にアップロードされている。これまではアップロードの行為者への警告や、ファイルを保管するサイトの運営者への削除要請などで対策を講じてきた。しかし、一旦は削除されても、次々に新しい違法ファイルがアップロードされ、ネット上からの完全削除はなかなか難しい状況だ。また数も多く、法的な執行もコストなどの面からなかなか追いつかない。
一方で、近年、日本のコンテンツ権利者は、正規の作品配信を積極的に進めることで、海賊版に対抗する姿勢を強めている。その際に問題となっているのが、検索エンジンの役割だ。作品数のボリュームが大きく、アップロードの頻繁な違法ファイルの紹介サイト、情報まとめサイトが正規の配信サイトより上位に表示されるケースが少なくないからだ。これが一般ユーザーに正規コンテンツでなく、違法コンテンツを紹介し、誘導する結果となってしまう。

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